「宝くじが当たったら…」誰もが一度は夢見たことがあるのではないでしょうか。

しかし、その夢を逆手に取った「宝くじ詐欺」が深刻な社会問題となっています。

宝くじ詐欺とは、宝くじの当選や高額配当をエサに、個人情報や金銭を不正に搾取する犯罪行為です。一見すると「まさか自分が…」と思うかもしれませんが、誰もが被害者になる可能性があるのです。

警察庁の最新統計によると、令和6年の特殊詐欺の被害件数は6ヶ月間で8917件が認知件数で、被害総額は約220億円に達しました。

しかし、これは氷山の一角に過ぎず、報告されていない被害はさらに多いと推測されています。

本記事では、ライトストーン法務事務所の専門家の知見を基に、宝くじ詐欺の実態と対策について詳しく解説します。自分自身や大切な人を守るため、ぜひ最後までお読みください。


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宝くじ詐欺の返金成功事例

宝くじ詐欺の手口は年々巧妙化しています。以下に主な手口を紹介します。

返金事例:40代・女性「被害・請求額96万円 ▶ 回収額63万円(約65%回収)」

「10億円の宝くじに当選しました!」というメールが届いて、本当かなという気持ち半分、少し期待する気持ち半分でした。

メールには保証金が必要だと書いていて、そういうものなのかなと思いながら、お金への期待で連絡を取ってしまいました。

何度も支払っているうちに、貯金が減っていくことへの不安を感じて伝えたところ「10億円入れば、大した金額ではありませんので、一時的に建て替えているような感じで思っていただければ大丈夫ですよ」と言われて頑張りました。

だから騙されていると気づいた瞬間はショックでした。でも今は解決したことに安心しています。石田先生に感謝です。

返金事例:50代・女性「被害・請求額74万円 ▶ 回収額48万円(約64%回収)」

ショートメッセージで「時効当せん金を給付金として支給します」と書いていたので、そういうこともあるのかなと信じてしまいました。

お金を支給いただけるなら手数料を払っても大丈夫なはずだと思って、何度も支払ってしまいました。

ただ一度の手数料が10万円を超えることもあり、だんだんと恐くなって調べたら「時効当せん金を支給することはない」というサイトを見つけて、頭が真っ白になりました。

今回はお金が返ってきましたが、これからは石田先生が仰るようにメールで届くうまい話には気をつけます。ありがとうございました。

返金事例:50代・男性「被害・請求額97万円 ▶ 回収額61万円(約62%回収)」

「宝くじに当選した」というメールが届いたので、気になってメール内のURLをクリックしてしまいました。

占いのサイトが表示されて、ロトの当選番号を教えるとのことでした。的中率が高いと書いてあったので、興味を持ったのが始まりでした。

一回数万円の鑑定料を振り込んでいったのですが、全然当たらないので辞めようか迷いました。ただ、お金が欲しい気持ちが強くて「人生の転機ですよ」「人生で同じパターンを繰り返しているので変えた方がいい」「毎日◯◯と唱えなさい」と言われて、自分を変えたい気持ちもあって続けたんです。

さすがに怪しく感じてネットで調べていたところ石田先生を見つけました。解決いただいて助かりました。ありがとうございます。

いかがでしょうか?

他人事ではなく、いつみなさんも降りかかるかもしれない事例です。

宝くじ詐欺の被害者像

狙われやすい年齢層

宝くじ詐欺の被害者は、全年齢層に及びますが、特に以下の層が狙われやすい傾向にあります:

  1. 60歳以上の高齢者
  2. 20代後半から30代の若年層

高齢者は、生活にゆとりがある一方で、最新の詐欺手口に疎い場合があります。若年層は、SNSなどのオンライン詐欺に遭いやすい傾向があります。

心理的要因:なぜ人は騙されるのか

人々が宝くじ詐欺に騙される心理的要因には、以下のようなものがあります。

  1. 金銭的欲求:急な収入を得たいという欲求
  2. 希少性の罠:「今だけ」「あなただけ」という言葉に惑わされる
  3. 権威への信頼:公的機関や有名企業を装うことで信頼を得る
  4. 焦燥感:「すぐに行動しないと機会を逃す」という焦りを煽る
  5. 同調圧力:「みんなが参加している」という偽の情報で判断を誤る

これらの心理を巧みに利用し、詐欺師は被害者を騙しています。

なお、「Risk Factors of Financial Exploitation Versus Scam」(Pi-Ju Liu, Stacey Wood, Aining Wang, Yaniv Hanoch, David Hengerer, Mary Muskat:Innovation in Aging, 2021, Vol. 5, No. S1)という論文では身体的健康状態の低下、経済的幸福度の低下、接触の可能性などが被害者となるリスク要因としてあげています。

これは、インディアナ州のパデュー大学とカリフォルニア州のスクリップス大学で、195人の成人(18~89歳)を対象にアンケートを実施し、被害のリスク要因について研究されました。

One-hundred-and-ninety-five adults (ages 18-89) were recruited to complete a 60-minute survey and interview at Purdue University in Indiana (n1=97) and Scripps College in California (n2=98).

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Risk factors assessed included cognitive tasks (overall cognition, memory, and executive decision), socio-emotional questionnaires (depression, resilience, ostracism, and social integration), financial measures (numeracy, objective financial knowledge, retirement worries, and financial well-being), physical health and demographics (age, gender, education level, marital status, ethnicity). Additionally, participants reported experiences of FE and scam, including (1) the 11-item short-form Older Adult Financial Exploitation Measure, (2) seven questions on scam from the Health and Retirement Study, and (3) likelihood to contact a scammer after reviewing lottery scam materials. The three dependent variables were log-transformed before OLS regression models were built. Each dependent variable was associated with different risk factors. Lower standard of living (p=.02) and ostracism (p<.05) independently predicted FE. Lower physical health (b=-.02, p=.003) was the strongest predictor of scam, with lower level of financial well-being (p=.02) serving as an independent predictor. For lottery scams contact likelihood, ostracism (b=.04, p=.005) and being male (b=-.23, p=.04) were the strongest predictors. Since risk factors differed between FE and scam, prevention and intervention programs should target the unique profiles of risk factors for each.

宝くじ詐欺の見分け方

それでは、こうした宝くじ詐欺の見分け方について述べていきます。

怪しい広告や勧誘の特徴

  1. 法外な当選金額や当選確率を謳っている
  2. 緊急性を強調している(「今すぐ」「期間限定」など)
  3. 文法や表現に不自然さがある
  4. 公的機関や有名企業の名を不自然に使用している
  5. 連絡先が不明確、または海外の番号やアドレスのみ

詐欺師の常套句と心理戦術

  1. 「秘密の情報」「特別な招待」などの言葉で特別感を演出
  2. 「今だけ」「期間限定」など、緊急性を煽る表現
  3. 「100%保証」「絶対に当たる」など、非現実的な保証
  4. 感情に訴える言葉(「夢が叶う」「人生が変わる」)の多用
  5. 専門用語や難しい言葩を使い、権威性を装う

5. 宝くじ詐欺に遭わないための予防策

次に、宝くじ詐欺にあわないための予防策についてまとめてみました。

よくわからない宝くじ当選のメールがきたらこれらの手順を確認しましょう。

正規の宝くじ購入方法の確認

  1. 公式サイト(例:https://www.takarakuji-official.jp/)を確認する
  2. 正規の販売ルートでのみ購入(コンビニ、宝くじ売り場など)
  3. オンラインで購入する場合は、公式アプリを使用
  4. 価格や発売元、当選金額などを必ず確認
  5. 見知らぬ人からの宝くじ購入の勧誘は断る

個人情報の管理と注意点

  1. SNSでの個人情報公開を最小限に抑える
  2. フィッシングメールに注意し、不審なリンクはクリックしない
  3. オンラインフォームでの個人情報入力は慎重に
  4. 定期的にパスワードを変更し、二段階認証を利用

疑わしい話への対処法

  1. 即決を迫られても、必ず時間を置いて冷静に判断
  2. 家族や信頼できる人に相談
  3. 公的機関(消費者庁、警察など)に情報を確認
  4. 「うま過ぎる話」には必ず裏がある、と疑う姿勢を持つ
  5. 少しでも疑問や不安があれば、きっぱり断る

宝くじ詐欺の被害に遭ってしまったら

宝くじ詐欺の被害に遭ってしまった場合、パニックになるのは自然なことです。

しかし、冷静に対応することが被害の拡大を防ぎ、回復の可能性を高めます。以下の手順に従って行動しましょう。

即座に取るべき行動

  1. 冷静になり、状況を整理する
    • 深呼吸をして、落ち着きを取り戻しましょう。
    • 被害の内容、金額、時期などを思い出し、メモを取ります。
    • 感情的になりすぎず、客観的に状況を把握することが大切です。
  2. これ以上の被害を防ぐため、詐欺師との接触を絶つ
    • 詐欺師からの連絡には一切応答しないようにしましょう。
    • 電話番号やメールアドレスをブロックすることも検討してください。
    • SNSなどで接触があった場合は、アカウントをブロックしましょう。
  3. 証拠(メール、SMS、通話記録など)を保存
    • 詐欺師とのやり取りに関する全ての記録を保存します。
    • メールやSMSはスクリーンショットを撮り、別の場所にバックアップしましょう。
    • 通話履歴や録音がある場合は、それらも保存します。
    • 振込みの記録や、オンライン取引の履歴なども重要な証拠になります。
  4. 被害額や経緯を詳細に記録
    • 被害額、日時、取引の方法などを具体的に記録します。
    • 時系列で出来事を整理し、詳細にメモを取りましょう。
    • 記憶が鮮明なうちに記録することが重要です。

警察への相談と被害届の提出

  1. 最寄りの警察署に相談(電話での事前相談も可)
  2. 被害届を提出(詐欺の具体的な内容、被害金額、時期などを報告)
  3. 証拠となる資料を提出(メールのプリントアウト、振込明細など)
  4. 捜査協力の意思を伝える
  5. 事件番号を確認し、今後の連絡方法を確認

金融機関への連絡と対応

  1. 被害に使用された口座やカードを即座に停止
  2. 不正利用された可能性のある口座の取引履歴を確認
  3. 詐欺被害の状況を説明し、対応を相談
  4. 必要に応じて、振込先の金融機関にも連絡(資金凍結の可能性)
  5. クレジットカード会社にも連絡し、不正利用の監視を依頼

ライトストーン法務事務所の支援

ライトストーン法務事務所では、2000件以上の詐欺事件を相談・解決に導いてきた実績があります。

詐欺専門の事件を扱っている法務事務所です。

詳しい内容は以下の記事をご覧ください。

より詳しくはこちらの記事をご確認ください
詐欺被害にあえば、経済的負担なくライトストーン法務事務所にご連絡。返金の可能性が高まる理由を解説

さいごに

いかがだったでしょうか。

被害に遭った直後は混乱し、何をすべきか分からなくなるかもしれません。

しかし、これらの手順を踏むことで、適切に対応し、被害回復の可能性を高めることができます。

また、ぜひ、ライトストーン法務事務所に連絡を検討してください。

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