昨今、SNSを起点とした競艇予想サイトによる詐欺被害が急増しています。

特に20代から30代の若い世代をターゲットとした新たな手口が確認されており、2023年の1年間で、特殊詐欺の認知件数は19,033件、被害総額は441億2,370万0,000円にものぼるそうです。

従来の電話やメールでの勧誘から、InstagramやTikTokなどのSNSを活用した手法へと変化しており、若者の関心を引きやすいインフルエンサーマーケティングを悪用するケースが増加しています。

これらの詐欺は、「確実な投資収益」「プロの予想による高確率の的中」などをうたい、被害者を誘い込んでいます。

競艇予想サイト詐欺の基本的な仕組みは、サイト登録時の入会金やポイント購入を通じて金銭を搾取するものです。

多くの場合、「24時間以内のポイント購入で2倍」「期間限定キャンペーン」などの謳い文句で、急いだ判断を迫ってきます。

実際の被害体験と返金事例

ある20代女性は、Instagramで見つけた競艇投資家を装うインフルエンサーの投稿がきっかけで被害に遭いました。「的中率80%以上」「確実な収益」という謳い文句に魅力を感じ、複数の競艇予想サイトに登録。24時間以内のポイント購入でポイントが2倍になるというキャンペーンに誘導され、急いでポイントを購入しました。

毎日のように的中結果を分析し、連日レース予想に参加しましたが、結果は全く期待通りにはなりませんでした。的中率80%を謳っていたにもかかわらず、50戦連続で予想は外れ続けました。複数の競艇予想サイトと舟券の購入により、合計で215万円もの被害を受けましたが、専門家への相談により85万円(約40%)の返金に成功しています。

返金事例:20代・女性「被害・請求額215万円 ▶ 回収額85万円(約40%回収)」

Instagramで見つけた競艇投資家のインフルエンサーに勧められて、複数の競艇予想サイト登録しました。24時間以内のポイント購入でポイント2倍。的中率80%以上という謳い文句に載せられて、さっそくポイントを購入しました。

毎日のように的中結果を分析して、連日レース予想に参加したものの結果は全敗。的中率80%を謳っているのに50戦連続で予想は外れて。

複数の競艇予想サイトと舟券の購入で合計300万円以上は使ったので、お金を取り戻したくて石田先生に相談をしました。かなりのお金を失ったのはつらいですが、一部返金されたのでスッキリした気持ちもあります。

SNSでの巧妙な勧誘から始まり、時間制限付きのキャンペーンで焦らせ、段階的に被害金額を増やしていく手口は、多くの被害事例に共通して見られます。

競艇予想サイト詐欺の見破り方

競艇予想サイト詐欺を見破るためには、いくつかの重要なサインに注目する必要があります。

まず、80%以上という非現実的な的中率の宣伝には要注意です。プロの競艇選手でさえ、このような高確率での的中は困難です。

また、「24時間限定」「期間限定」などの短時間での意思決定を迫る手法も、詐欺の典型的な特徴です。

さらに、ポイント制度が不透明で、換金や返金に関する規約が明確でない場合も警戒が必要です。

合法的な競艇投資との大きな違いは、運営会社の透明性にあります。

正規のサイトでは、運営会社の情報や利用規約が明確に記載されており、問い合わせ窓口も整備されています。

一方、違法サイトでは、これらの情報が曖昧か、全く記載されていないことが多いのです。

被害に遭ってしまった場合の対処法

被害に遭ってしまった場合、まず重要なのは証拠の保全です。

サイトの画面キャプチャ、やり取りの記録、入金の証明書類など、すべての証拠を時系列で整理して保存してください。

次に、消費者センターや警察に相談し、被害を報告します。

同時に、弁護士などの法律の専門家に相談することも重要です。

特に、複数の予想サイトを利用していた場合や、被害額が高額な場合は、専門家のサポートが返金成功の鍵となります。

被害を防ぐための予防策

被害を防ぐためには、サイトの信頼性を慎重に確認することが重要です。

運営会社の所在地や連絡先が明記されているか、利用規約は明確か、などを必ずチェックしてください。

SNSでの投資家を装った勧誘には特に注意が必要です。

華やかなライフスタイルを見せつけ、簡単に稼げるように見せかける投稿は、多くの場合詐欺の入り口となっています。

正しい情報を得るためには、公式の競艇場やボートレース振興会が提供する情報を活用することをお勧めします。

また、競艇投資に関する情報は、必ず複数の信頼できる情報源で確認するようにしましょう。

まとめ

競艇予想サイトによる詐欺は、SNSを活用した新しい手口が次々と現れています。被害を避けるためには、非現実的な的中率や収益率をうたう広告には注意を払い、急かされても冷静な判断を心がけることが重要です。

少しでも不審に感じた場合は、消費者ホットライン(188)や警察相談専用電話(#9110)に相談することをお勧めします。また、被害に遭ってしまった場合は、諦めずに専門家への相談を検討してください。

本記事は定期的に更新され、最新の詐欺手口や対策情報を反映しています。競艇予想サイトを利用する際は、本記事の内容を参考に、慎重な判断を心がけていただければ幸いです。